スマホカメラを一眼レフ並みにする撮影テクニックとおすすめ機材

最近のスマートフォンは、高性能なカメラを搭載しており、プロのカメラマンも驚くような高品質な写真を撮影できるようになっています。

iPhone 15 Pro シリーズなどは、48MPのメインカメラを備え、定評のあるセンサーシフト光学式手ぶれ補正や高解像度撮影機能を搭載しています。また、超広角や望遠レンズも含め、様々なシチュエーションに対応できるフレキシブルさを持っています。

しかしながら、これらの機能を最大限に活用し、一眼レフに匹敵する写真を撮るには、適切な撮影テクニックと撮影用途に特化した拡張機材が必要です。

 

スマホで撮った写真や動画にはなぜ「いかにもスマホで撮った感」があるのか

スマホで撮影された写真や動画には、しばしば「スマホっぽさ」が指摘されます。これは、スマホ内でさまざまなデジタル処理が施された後の画像がデータとして保存されることや、手動での細かいコントロールが難しく、絞り値やシャッタースピード、ISO感度など、撮影時の微調整が制限されることなどが理由として挙げられます。

また、一般的なスマホのカメラはセンサーのサイズが小さいため、一眼レフと比べるとボケ味や深みに欠け、どうしてものっぺりした印象を与えがちです。

光の捉え方や画質に特有の違いがあり、細部の解像度やダイナミックレンジも限界があります。

しかし、これらの「スマホっぽさ」も撮影テクニックや機材の選択、アプリケーションの利用によって、大幅に改善することが可能です。

 

スマホ撮影のクオリティを上げるためのヒント

カメラ設定にこだわる

良質な写真を撮影するためには、カメラの設定にこだわることが重要です。露出やホワイトバランス、ISO感度など、シーンに応じた適切な設定を選択することで、画質が大きく変わります。

純正アプリでは設定範囲に限界があるため、後述の撮影に特化した専用アプリを使用することがおすすめです。

 

最も性能の高いレンズで撮影する

iPhone 15 Proシリーズのような複数のレンズを備えたスマートフォンでは、最も性能が高いメインレンズを使用することで、最高の画質を得ることが可能です。

iPhone 15 Pro/Pro Maxのメインカメラは最大48MPの超高解像度ですが、超広角・望遠の場合は12MPと解像度としては劣ります。

画角の違いによる表現の差というメリットはありますが、特に意図がない場合はメインカメラで撮影を行うことが最も品質の高い写真・映像につながるでしょう。

 

画質の劣化するズームは使わない

デジタルズームを使用すると画像が粗くなるため、できるだけ光学ズームを利用するか、ズームを使わずに撮影することを心がけましょう。

また、iPhoneなどでは被写体に寄った際に自動でマクロモードになってしまいますが、マクロモードは画質の劣化が激しいためマクロはオフにしておくことをおすすめします。

 

撮影専用アプリを使用する

標準のカメラアプリよりも高度な機能を持つ専用アプリを使用することで、純正アプリでは設定できないシャッタースピードやISO感度を手動で設定できたり、カメラを扱うようにスマホで細かい設定を行える点が魅力です。

特に映像を撮る場合におすすめのアプリは、Blackmagic Design(ブラックマジックデザイン)が無料で提供するiPhone向けカメラアプリ「Blackmagic Camera」です。

他にもFiLMiC Pro」や「Pro Camera by Moment」のようなアプリがおすすめです。

 

スマホを固定して撮影する

手ブレを防ぐためには、スマホを固定することが重要です。三脚などのサポート機材を使用して、鮮明な写真や動画を撮りましょう。

手持ち撮影は思っている以上にブレが発生します。また、ロングシャッターでの撮影など表現の幅も三脚を使うことでグッと上がります。

 

専用グリップで操作性を向上

カメラでの撮影が快適な理由の一つに、手に馴染む握りやすいグリップ部分の存在があります。

スマホは平べったい長方形の形状のため、長時間片手で安定した撮影を続けることが難しく、撮影体験を向上させるには対策が必要です。

そんな場合には、手になじむ専用グリップを使用することで、より安定した撮影が行えます。「PolarPro LiteChaser Proグリップ」のような機材を利用して、操作性を向上させましょう。

また先述の三脚を取り付けるためにもネジ穴のついたマウントをスマホに取り付けることが必要です。LiteChaser Proグリップは下部に三脚取り付け用のネジ穴があることに加えて、上部に外部マイクやライト取り付け用のコールドシューマウントもあるため、iPhoneを中心とした拡張撮影システムの構築が簡単に行えます。

 

フィルターを使ってさらにレベルアップ

レンズフィルターを使用して、光の反射を抑えたり、色彩を調整することでもっと写真を魅力的に仕上げることができます。

高品質な動画撮影に必須ともいえるNDフィルターはスマホで本格カメラ並みの映像を撮るために大きく貢献してくれるでしょう。スマホでの動画撮影におけるNDフィルターの必要性はこちらの記事で詳しく解説しています。

様々なフィルターを試して、自分好みの写真を目指しましょう。

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