カメラ用のPLフィルターやNDフィルター、ブラックミストなどを購入するときに、まず確認したいのが「フィルター径」です。
「67mmのフィルターを買えばいいの?」「レンズの焦点距離が50mmだから50mmのフィルター?」「フィルター径はどこを見れば分かる?」
このように、初めてレンズフィルターを購入する方はサイズ選びで迷うことがあります。
この記事では、レンズフィルターのサイズ(フィルター径)の調べ方から、フィルターの選び方、サイズが合わない場合の対処方法まで分かりやすく解説します。
レンズフィルターの「サイズ」とは?
レンズフィルターのサイズは、一般的に「フィルター径」と呼ばれ、mm(ミリメートル)単位で表されます。
例えば、
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49mm
-
52mm
-
55mm
-
58mm
-
62mm
-
67mm
-
72mm
-
77mm
-
82mm
-
95mm
などがあります。
フィルター径が「67mm」のレンズには、基本的に67mm対応のフィルターを取り付けます。
ここで重要なのは、フィルター径は焦点距離とは別の数字だということです。
「50mmレンズ」=「50mmフィルター」ではない
例えば、焦点距離50mmのレンズでも、フィルター径はレンズによって異なります。
同じ50mmのレンズでも、
-
49mm
-
52mm
-
58mm
-
67mm
など、異なるフィルター径が存在します。
そのため、フィルターを購入するときは「50mm」「85mm」などの焦点距離ではなく、レンズのフィルター径を確認することが重要です。
フィルター径の調べ方
フィルター径を確認する方法はいくつかあります。
1. レンズの前面を確認する
最も簡単なのが、レンズの前面を確認する方法です。
レンズの前玉周辺には、次のようなマークが表示されています。
Ø67
この「Ø(直径を表す記号)」に続く数字がフィルター径です。

例えば、
Ø67 → フィルター径67mm
Ø72 → フィルター径72mm
となります。
レンズによっては「67mm」のように数字だけで表示されている場合もあります。
2. レンズの仕様を確認する
レンズの前面に表示が見つからない場合は、メーカーの製品ページや取扱説明書などで仕様を確認します。
製品仕様の中に、
フィルター径:67mm
Filter Size:67mm
などと記載されています。
中古レンズを購入する場合も、メーカーの公式仕様を確認すると確実です。
3. レンズキャップのサイズを確認する
レンズキャップにもサイズが表示されている場合があります。
例えば、レンズキャップに「67mm」と書かれていれば、そのレンズは67mm径である可能性があります。
ただし、レンズキャップは交換されている場合もあるため、レンズ本体やメーカー公式仕様で確認する方法がより確実です。
フィルター径を確認するときの注意点
レンズの「外径」を測ればいいわけではない
フィルター径は、レンズそのものの外側の直径ではありません。
フィルターをねじ込むための「フィルタースレッド(ねじ径)」のサイズです。
そのため、定規などでレンズの外径を測って「約67mmだから67mmフィルター」と判断するのはおすすめできません。
基本的には、
レンズ本体の表示 → メーカー公式仕様
の順で確認しましょう。
フィルター径が分かったら、どう選べばいい?
フィルター径が分かったら、次は使用目的に合わせてフィルターを選びます。
代表的なフィルターには、
-
PLフィルター
-
NDフィルター
-
ブラックミスト
-
UV・保護フィルター
-
クロスフィルター
-
カラーフィルター
などがあります。
フィルター径が合っていても、フィルターの種類によって得られる効果は大きく異なります。
PLフィルター
PL(偏光)フィルターは、水面やガラスなどの反射をコントロールしたり、風景の色やコントラストを強調したりするために使用します。
例えば、
-
青空をより深く見せたい
-
水面の反射を抑えたい
-
葉や建物の反射をコントロールしたい
といった撮影に向いています。
風景撮影や屋外撮影をする人に特に便利なフィルターです。
NDフィルター
NDフィルターは、レンズに入る光の量を減らすためのフィルターです。
明るい屋外でシャッタースピードを遅くしたい場合などに使用します。
例えば、
ND8 → 約3段分減光
ND64 → 約6段分減光
ND1000 → 約10段分減光
というように、数字が大きくなるほど光を大きく減らします。
NDフィルターを使用すると、
-
滝や川の流れを滑らかに撮影する
-
日中にスローシャッターを使う
-
明るい場所で絞りを開けて撮影する
といった表現が可能になります。
ブラックミスト
ブラックミストは、写真や動画に光をやわらかく拡散させる効果を加えるフィルターです。
特に、
-
ポートレート
-
夜景
-
シネマティックな動画
-
夜の街
-
逆光撮影
などで使用されています。
強い光源の周辺にやわらかな光のにじみを作り、デジタルカメラ特有のシャープな描写を少し抑えることができます。
フィルターの強さには「1/8」「1/4」「1/2」などがあり、数字が大きくなるほど効果が強くなるのが一般的です。
フィルター径が違う場合はどうする?
複数のレンズを持っていると、
「レンズごとにフィルターを買わないといけないの?」
という問題が出てきます。
例えば、
-
レンズA:58mm
-
レンズB:67mm
-
レンズC:77mm
という構成の場合、すべてのサイズのフィルターを揃えるとコストも荷物も増えてしまいます。
そこで便利なのがステップアップリングです。
ステップアップリングとは?
ステップアップリングは、異なるフィルター径のレンズにフィルターを取り付けるためのアダプターです。
例えば、
67mm → 77mm
というステップアップリングを使用すると、67mm径のレンズに77mmのフィルターを取り付けられます。
大きいサイズのフィルターに統一する
複数のレンズを使う場合は、フィルターを大きめのサイズに統一する方法が便利です。
例えば、
-
58mmレンズ
-
67mmレンズ
-
77mmレンズ
を持っているなら、
77mmフィルターを購入
↓
58→77mmステップアップリング
67→77mmステップアップリング
を用意することで、1枚の77mmフィルターを複数のレンズで共有できます。
フィルターを頻繁に使う人には、コストを抑えやすい方法です。
ステップダウンリングには注意
ステップアップリングとは逆に、例えば、
77mm → 67mm
のように大きなフィルター径から小さなフィルター径へ変換するものをステップダウンリングと呼びます。
ただし、広角レンズなどではフィルター枠が画角に入り、ケラレ(写真の四隅が暗くなる現象)が発生する可能性があります。
そのため、基本的には
小さいレンズ径 → 大きいフィルター径
へ変換するステップアップリングのほうが使いやすいでしょう。
フィルターを選ぶときは「厚み」も重要
フィルターは直径だけを確認すればいいわけではありません。
特に広角レンズでは、フィルターのフレームが厚いと画面の四隅に影響する場合があります。
これをケラレといいます。
そのため、広角レンズで使用する場合は、
-
薄型フィルター
-
Wide対応
-
広角レンズ対応
などの仕様も確認すると安心です。
特に複数枚のフィルターを重ねて使用する場合は、フィルター枠が厚くなるため注意が必要です。
フィルターを重ねて使う場合の注意点
例えば、
PLフィルター+ブラックミスト
のように複数のフィルターを重ねて使用することもできます。
しかし、フィルターを重ねるほど、
-
ケラレが発生しやすくなる
-
フレアやゴーストが発生しやすくなる
-
フィルター交換が面倒になる
といったデメリットがあります。
特に広角レンズでは注意が必要です。
「とりあえずフィルターを重ねる」のではなく、撮影目的に合わせて必要なフィルターだけを使うのがおすすめです。
カメラ用フィルターのサイズ一覧
よく使われるフィルター径には以下のようなサイズがあります。
| フィルター径 | 主な使用例 |
|---|---|
| 37mm | コンパクトなレンズなど |
| 40.5mm | 小型ミラーレス用レンズなど |
| 43mm | 小型レンズなど |
| 46mm | 小型単焦点レンズなど |
| 49mm | 小型単焦点レンズなど |
| 52mm | 小型~標準レンズなど |
| 55mm | 標準~中望遠レンズなど |
| 58mm | 標準ズームなど |
| 62mm | ズームレンズなど |
| 67mm | 標準~望遠ズームなど |
| 72mm | 大口径ズームなど |
| 77mm | 大口径ズーム・望遠レンズなど |
| 82mm | 大口径レンズなど |
| 95mm | 超望遠・特殊レンズなど |
※実際のフィルター径はレンズによって異なります。購入前に必ず使用するレンズの仕様を確認してください。
よくある間違い
「焦点距離」でフィルターサイズを選ぶ
これは最も多い間違いのひとつです。
例えば「24-70mm F2.8」というレンズの場合、
24-70mm → 焦点距離
F2.8 → 最大絞り
であり、フィルター径を表しているわけではありません。
フィルター径は別途確認する必要があります。
カメラのマウント径と間違える
「Eマウント」「RFマウント」「Zマウント」「Lマウント」などのレンズマウントとフィルター径は別のものです。
マウントはレンズをカメラ本体に取り付けるための規格。
フィルター径はレンズの前面にフィルターを取り付けるための規格です。
フィルター選びで迷ったら
フィルター選びでは、次の順番で考えると分かりやすくなります。
STEP 1
使用するレンズのフィルター径を確認する
↓
STEP 2
撮影目的を決める
↓
STEP 3
PL・ND・ブラックミストなど種類を選ぶ
↓
STEP 4
フィルター径が合っているか確認する
↓
STEP 5
広角レンズの場合はケラレやフィルター枠の厚みも確認する
これだけ覚えておけば、フィルター選びで大きく迷うことはありません。
複数のレンズを持っている人におすすめの考え方
複数のレンズでフィルターを使うなら、フィルター径をある程度統一すると便利です。
例えば、77mm径のフィルターを基準にして、
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52→77mm
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58→77mm
-
67→77mm
-
72→77mm
といったステップアップリングを用意しておけば、77mmのフィルターを複数のレンズで共有できます。
特にPLフィルターやNDフィルターなど、価格の高いフィルターを複数所有する場合には有効な方法です。
一方、動画撮影などで頻繁にフィルターを交換する場合は、レンズごとにフィルターを用意したほうが撮影効率が良いケースもあります。
「コストを抑えるならステップアップリング」「交換の手間を減らすならレンズごとに用意」
という考え方で選ぶとよいでしょう。
まとめ
レンズフィルターを購入するときは、まずレンズのフィルター径を確認することが基本です。
フィルター径はレンズ前面にある「Ø67」などの表示や、メーカー公式サイトの製品仕様から確認できます。
重要なのは、
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フィルター径と焦点距離は別
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フィルター径とレンズマウントも別
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購入前に必ずレンズのフィルター径を確認する
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複数のレンズで使うならステップアップリングが便利
-
広角レンズではケラレに注意する
-
PL・ND・ブラックミストなど撮影目的に合わせて種類を選ぶ
というポイントです。
自分のレンズに合ったサイズを確認して、撮影シーンに適したフィルターを選びましょう。








