ドローン映像のレベルを上げる撮影TIPS - Vol.1

 

ドローンを購入して撮影をしても、自分の理想の映像や動画サイトで見たような素晴らしい映像にならず悩む方は多いのではないでしょうか?

今回は映像レベルを上げてくれるかもしれない、いくつかの撮影ヒントをご紹介します。

 

ドローン映像のレベルを上げる撮影TIPS - Vol.1

 

○ジンバル設定の調整

多くのドローンはジンバルの制御に関してアプリなどで細かく設定を行う事が可能です。

デフォルト設定ではジンバルのチルト動作がかなり敏感になっていたりと、撮影を行う際に最適な設定になっていない場合もあります。

ジンバルの動作速度と滑らかさの設定を見直すことで、映像がカクカクする事なく、よりスムーズな映像を撮る事が出来るかもしれません。

 

○露出設定を理解する

カメラの重要な要素に「露出」があります。

露出とは撮影時に取り込まれる光量のことを指しますが、「絞り」「シャッタースピード」「ISO」を調整することでこの露出をコントロールすることが出来ます。

この設定を正しく行うことで、露出オーバー(白飛び)・露出アンダー(黒つぶれ)を避け適正露出での撮影が可能になります。

 

■絞り(Aperture)

レンズに光を取り込む際の開口部の大きさを指し、f/2.8~f/22のように「F値」としても表されます。

このF値の数値が小さいものほど、より多くの光量を取り込むことが出来ますが、ピントの合う範囲(被写界深度)が狭くなります。

この特性を活かし、背景のボケた立体感のある画像を撮影する事が出来ます。

 

逆にF値の数値が大きいものほど、取り込む光量は少なくなる反面、ピントの合う範囲は広くなります。

人間が遠くの物を見ようとした時に目を細めるのと同じ原理ですね。

 

被写界深度を浅く保ったまま日中の明るい環境下で撮影を行いたい場合はNDフィルターが活用されます。

 

■シャッタースピード

光を取り込む時間のことを指し、1/8000秒、1/80秒、8秒などの数値で表されます。

数値が小さいほどシャッタスピードが「速い」設定となり、動く被写体をブレずに捉えることが出来ますが、光を取り込む時間が短いため暗い画像になります。

逆に数値が大きいほどシャッタスピードが「遅い」設定となり、光を取り込む時間が長いため明るい画像になりますが、ブレが発生する可能性が高くなります。

 

■ISO

光に対するカメラの感度を表します。

数値が小さいほど光に対する感度が低くなり、明るい環境下での撮影で白飛びを抑えることが出来ます。

逆に数値が大きいほど光に対する感度が高くなり、夜や暗所での撮影でより多くの光を取り込む事が出来ますが、画像にノイズが発生する可能性が高まります。

一般的には推奨のISO上限は1600ほどで、それ以上になるとノイズが発生しやすくなります。

 

これら3つの設定を理解し組み合わせる事で、適正露出で撮影したり、もしくはあえて適正ではない露出でオリジナリティのある絵を撮影したりと撮影の幅が広がります。

 

○フレームレートを理解する

フレームレートは、動画において1秒間に処理するコマ数の事を指し、30fps、60fpsなどfps (= frames per second)の数値で表されます。

数値が大きいほど1秒間に多くのコマがありより滑らかな映像になる事になります。

なお一般的に映画などの映像では24fpsの映像が標準とされています。

 

○シャッタースピードとフレームレートの関係

ビデオ撮影時、基本的にシャッタースピードはフレームレートによって決まり、一般的にはフレームレートの2倍のシャッタースピード数値が、最も自然に見える適切な設定とされています。

24fpsの場合は1/50(1/48に最も近い数値)

30fpsの場合は1/60

といった具合です。

 

つまり、先ほど露出設定の話がありましたが、フレームレートによって適切なシャッタースピードが決まっている以上、動画撮影時にシャッタースピードで明るさを調整する事は出来ないため、光量を調整するためにNDフィルターを活用するというわけですね。

 

 

このように露出の各設定とフレームレートは相互作用するため、撮影環境に応じて適切な設定を行うことが、シネマティックな映像を撮影したい場合や、意図した通りの映像撮影のための一つのヒントになります。

 

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