プロのカメラマンや写真愛好家にとって、商売道具でもある大切なレンズやカメラの保護は非常に重要です。
レンズキャップやボディキャップは、機材を守るための基本的なアイテムであり、一般的には最初から付属しているものを使う場合が多いですが、中にはこのキャップにもこだわりを持って、特別なアイテムを使用しているユーザーもいます。
センサーを守るためのカメラのボディキャップ
カメラのボディキャップは、レンズを取り外したときにカメラ内部のセンサーを外部環境から保護します。
センサーはカメラのコアでもある非常に高価かつ繊細な部品であるため、レンズを外して保管・運搬する際にセンサーがむき出しにならないよう、しっかりキャップで蓋をして埃や湿気から保護する必要があります。
レンズの前後をカバーするフロントキャップとリアキャップ
レンズキャップには、レンズの前面を守るフロントキャップと、取り外した時にレンズの後部を守るリアキャップの二種類が存在します。
フロントキャップはレンズの最前面につけるため、ちょっとした移動や撮影の合間にはつける場合も多いですが、リアキャップに関しては基本的にカメラボディにレンズを装着している限り出番はないため、レンズを複数本持っていない場合などは使用機会がないかもしれません。
カメラボディにレンズを装着するときは注意が必要
カメラボディとレンズを接続する際には、ボディキャップとレンズのリアキャップを取り外しますが、このときにはホコリや小さい粒子が内部に入り込まないように注意を払う必要があります。
正しくキャップを取り外し、速やかにレンズを装着することが重要です。
カメラレンズのキャップはなくしやすい
キャップはカメラにレンズを装着して撮影する際には必ず外すものであり、その軽さや小ささから非常に紛失しやすく、特にアウトドアでの撮影では頻繁に失くしてしまう人も多いかもしれません。
撮影後は必ずまた必要になるアイテムだけに、失くすとかなり困ることになるため、常に予備を携帯するか、キャップホルダーなどでカメラレンズと紐に繋いで、キャップの紛失を防ぐアクセサリーを利用するなどの対策もできますが、取り回しや見た目に悪いことは否めません。
キャップなしで保管・運搬するとどうなる？
キャップをなくした状態でカメラやレンズを保管・運搬すると、レンズやセンサーが傷ついたり、チリやゴミの混入が起こったりと、高価なカメラ機材がダメージを受けるリスクが高まります。
修理や清掃には余計な時間と費用がかかることになり、最悪の場合、カメラやレンズの性能低下につながる恐れがあります。
カメラレンズのキャップとして代用できるもの
万が一キャップをなくした場合でも、一時的な対策としてプラスチックのカップや袋、テープなどを利用してレンズを保護する方法があります。
しかし、これはあくまで一時的な対処であり、紛失した場合は新しいレンズキャップの購入が必須になることは間違いありません。
単なるキャップ以上の役割を与えるには
ただのキャップなんてどれも同じと侮ることなかれ。最近では先進的なカメラギアメーカーから単なるキャップを超える付加価値を持ったアイテムが登場しています。
例えば、「PolarPro Defenderシリーズ」では、キャップの中央部分が脱着式になっており、取り外して裏返すと、Apple AirTagやメモリーカードを収納できるギミックが隠されています。
AirTagをつけておけば、万が一の紛失にも備えられますし、使用するカメラに対応したメモリーカードをつけておけば、撮影データが想定よりも多くなったときにメモリーカードを入れ替えて、容量不足を気にすることなく思う存分撮影を楽しめます。
カメラレンズのキャップも、アイデア次第で撮影をサポートしてくれるお役立ちアイテムとして活用することができるということですね。
