2026年9月10日(日本時間)、Appleは「iPhone 18 Pro」と「iPhone 18 Pro Max」を正式発表しました。
目玉のひとつがカメラの進化で、なかでもメインカメラに初めて可変絞りが搭載された点が大きな話題を呼んでいます。ここでは、発表内容をもとにカメラまわりの進化ポイントを整理してみたいと思います。
1. メインカメラ:iPhone史上初の可変絞りを搭載
新しい48MP「Fusion」メインカメラの最大の特徴は、絞り値をƒ/1.48〜ƒ/4.0の範囲で調整できる可変絞り機構です。
レンズには6枚羽根の絞りが組み込まれており、被写体との距離や明るさに応じて開口量を自動で調整する仕組みになっています。
これまでのiPhoneのメインカメラは絞りが固定で、背景のボケ感はソフトウェア処理(ポートレートモード)に頼る部分が大きかった。今回は絞りを開けば光学的に強い背景ボケを、絞れば風景まで解像感のあるパンフォーカスに近い描写を狙えるようになりました。
絞りは自動調整に加え、カメラアプリ上で4段階の手動設定も可能。開発者向けにはAPIも用意され、サードパーティアプリからも絞り制御を利用できるようになる見込みです。
なお発表前はPro Max限定という噂もあったが、実際はiPhone 18 ProとPro Maxの両方に同じ可変絞りメインカメラユニットが搭載されています。
2. 純正カメラアプリに「Proコントロール」を搭載:シャッタースピードも手動操作可能に
今回はハードウェアだけでなく、純正カメラアプリのソフトウェア側にも大きく手が入りました。新たに搭載された「Proコントロール」により、これまでサードパーティのマニュアルカメラアプリでしかできなかった設定が、標準のカメラアプリだけで完結するようになっています。
具体的には、レンズの絞り値・シャッタースピード・ホワイトバランスなどを具体的な数値で手動調整でき、ヒストグラムを使ってシーン全体の露出レベルを確認することも可能です。絞りの手動値としてはƒ/1.48、ƒ/1.8、ƒ/2.8、ƒ/4.0が用意されています。
シャッタースピードを手動で遅くすれば、車のライトや水の流れなどをブラーで表現するといった、これまでオートでは難しかった撮影表現も純正アプリだけで作り込めるようになります。「フォトグラフィックスタイル」にも、トーンやカラーに加えてテクスチャやフィルムグレイン(粒子感)を調整する機能が追加されており、撮って出しの絵作りの自由度が大きく広がったと言えそうです。
3. 超広角・望遠カメラは仕様据え置き
背面カメラはメイン・超広角・望遠の3眼構成で、いずれも48MPのFusionカメラという点は変わりません。ただし、超広角・望遠の光学スペック自体はiPhone 17 Proから大きな変更はなく、望遠カメラの光学ズーム倍率(4倍、16倍相当のズームレンジ)もそのまま据え置かれています。ズームの伸びを期待していたユーザーにとっては、この部分は物足りなさが残るかもしれません。
4. フロントカメラ
フロント側は18MPの「センターステージ」カメラ(ƒ/1.9)を搭載。TrueDepthセンサーと組み合わせたFace ID認証にも対応します。
5. 動画・映像制作向け機能の強化
静止画だけでなく、動画まわりの機能強化も目立ちます。
- 絞り値とフレームレートの自動調整:夜間や室内など光量の少ないシーンで、絞りとフレームレートを賢く調整し、映像の明るさとクリアさを両立
- Dolby Vision HDRの4K撮影:より精細な映像を撮影可能
- Audio Mix:動画内の周囲の雑音から音楽・音声を分離できる新機能
- ProRes RAW/Apple Log 2:カラーグレーディングを前提としたプロ向けフォーマットに対応
- Genlock:複数カメラの同期撮影に対応
- 4K 120fps ドルビービジョン撮影:映画レベルのHDR映像をハイフレームレートで撮影可能
- シネマティック効果の後適用:撮影後に60fps動画へシネマティック効果を適用できる機能
- タイムラプスの4K/Dolby Vision HDR収録にも対応
これらは映像制作者やコンテンツクリエイターを強く意識した機能群で、スチール写真よりも動画制作ワークフローの底上げに重点が置かれている印象です。
6. iPhone 17 Proとのカメラ比較
| 項目 | iPhone 17 Pro | iPhone 18 Pro / Pro Max |
|---|---|---|
| メインカメラ | 48MP Fusion、固定絞り ƒ/1.78 | 48MP Fusion、可変絞り ƒ/1.48〜4.0 |
| 超広角・望遠 | 48MP Fusion ×2 | 48MP Fusion ×2(仕様は据え置き) |
| 望遠ズーム | 8倍イン/16倍相当レンジ | 8倍イン/16倍相当レンジ(変化なし) |
| フロントカメラ | 18MP センターフレーム | 18MP センターステージ(ƒ/1.9) |
| 動画フォーマット | ProRes等 | ProRes RAW、Apple Log 2、Genlock、Audio Mix等を追加 |
まとめ
iPhone 18 Pro/Pro Maxのカメラ進化は、解像度やセンサーサイズといった数字上の派手な変化ではなく、可変絞りという光学的な表現力の追加が中心となっています。
望遠・超広角のスペックが据え置かれている点も踏まえると、「静止画の表現の幅」と「動画のプロ向けワークフロー」を重点的に強化したアップデートと言えそうです。実際の描写力については、発売後の実写レビューを待って判断するのがよいかもしれません。








