ドローン芸人 谷+1。

ユーザーインタビュー - Vol.3
ドローン芸人 谷+1。(たにプラスワン) 氏

本シリーズはドローン・カメラを活用するクリエイター/ビジネス事業者の生の声をお届けするインタビュー企画です。

第三回は、世界唯一(?)のドローン芸人としてオンリーワンのポジションを確立されている谷+1。(たにプラスワン)氏にドローンを使用するに至ったバックグラウンドやそのメリット、使用機材などについてインタビューさせて頂きました。

 

■まずは自己紹介を簡単にお願いします。

ドローン芸人の谷+1。(たにぷらすわん)と言います。
今でこそ「ドローン芸人」という名で認知していただいていますが、もともと2002年から芸人として活動していて、当初はピンネタや機械を使った芸を披露していました。それでも全然世に引っかかるものができず、誰もやっていないことはないかと探していました。

2014年頃から、ショートネタでドローンを使いはじめて、そこから「ドローン芸人」として活動していくことになりました。その当時は世間でドローンの“ド”の字もありませんでしたけどね。
その後、これは海外の方が受け入れられるんじゃないかと思い、アルバイトでお金を貯めて芸人ふたりでロサンゼルスに行きました。当時はドローン規制がなかったので、ハリウッドやビバリーヒルズなどでドローンを使ったマシュマロキャッチ芸をやったんですよ。バック・トゥ・ザ・フューチャーが好きだったので、そのロケ地でもやりました。狙い通り、どこでも注目されて盛り上がりましたね。(笑)

その後も今に至るまでドローン芸人としてパフォーマンスをしたり動画を作ったりして活動を続けています。

谷+1 マシュマロキャッチ

 

■ドローンをはじめたきっかけを教えてください。

元々3GS時代からiPhoneを持っていたり、ラジコンや車などのメカに興味を持っていたり、ガジェット系が好きでした。というのも、海外の情報を得て、新しいテクノロジーを見つけるということが楽しかったんですよね。だから、その頃出たばかりのParrot(※1)のAR.Drone(V2.0)(※2)を、バック・トゥ・ザ・フューチャー好きの僕は、ホバーボードみたいに浮いている感じがたまらなくて購入していました。

当時、一芸として、ラジコンを猿に見立てた“猿回し”ならぬ“ラジコン回し”をやっていた時に、舞台上でやるには位置が低くて見えづらいというお客さんの声が結構あったんです。そのときに“浮いたらよく見えるかもしれない”と気づいて、購入したAR.Droneを使ってみたところ、想像以上にお客さんの食いつきが良かったんですよね。ネタとしてはイマイチだったのですが。(笑)これぞ発想の転換ってやつです。そこからドローンでマシュマロキャッチをやるようになりました。マシュマロキャッチは古典的な芸ではありますが、ドローンから投げたのは世界で僕だけでしょうね。

…ちなみにマシュマロキャッチは、ボツにしたネタ帳の紙くずをAR.Droneに乗せてフリップさせた時に思いつきました。(笑)

※1…フランス・パリに拠点を置くドローンメーカー。元はワイヤレス製品を開発していたが、2017年頃からドローン開発に力を入れ、ANAFIなど人気機種を取り扱う。
※2…2012年に発売された「AR.Drone」の第二世代モデル。ホビードローンの祖と言われている。

 

■ドローンを使用している業務はなんですか?

ご存知の通り、主にマシュマロキャッチなどのドローン芸に取り入れています。
あとはバラエティでドローン撮影や操縦をしたり、ディレクションにも参加したりしています。ディレクターさんやプロデューサーさんと調査したり、話し合ったりして、制作側が望む撮れ高――“映像に映る撮れ高”を一番大事にしています。
操縦側の気持ちも分かるし、番組の制作側の意向も分かるし、そのギリギリの一番いいところを見つけてやっています。

 

■ドローンの使用により、それらの業務はどのように良くなりましたか?

ドローン芸をやりはじめてドローンの特性やセンサーの反応などをマスターしたことによって、バラエティで撮影するとき重要なシーンでも瞬時に起動させ、いい映像を捉えることができるようになりました。
パイロットさんには「こう飛ばしてください」という依頼が普通だと思いますが、やっぱり僕も芸人をやらせていただいているので、盛り上がるところとか落ちどころとか、そういった現場の空気感が分かるんですよ。だからそういうのを察知して立ち回れるのは強みかなと。
操縦技術ももちろん重要ですけど、そういう空気感が分かるということもドローンパイロットに必要なスキルなんじゃないかなと思っています。

また、数々の番組やライブなどで飛ばしたおかげで、飛行実績が増えたり飛行申請のコツを掴めたりしたことも良かったことのひとつですね。これらもドローン芸人を続けていく上で必要なスキルですし、これまで経験したことのどれもがドローン操縦に活かされていると実感しています。やってきたこと全て無駄にならず今に繋がっているなと感じますね。

 

■主な使用ドローンはなんですか?

色々なメーカーのものを使っています。
マシュマロキャッチではメインでParrotのAR.Droneを使っています。当初の撮影では同じくParrotのBebopやBebop 2も使用していました。
今現役では、これまたParrotのANAFIを使用しています。

最近はSONYのAirpeak S1を購入したので、本格空撮機としてAirpeak S1を使用しています。カメラは動画メインなのでILME-FX3を搭載しています。レンズは24mm、50mm、85mmを使用して、空撮の幅を広げています。

建物や入り組んだ場所での空撮には、Skydio 2も使用しています。
ちなみにSkydioもマシュマロキャッチ芸を見た本国の社長直々にいただきました。マシュマロキャッチ芸は世界共通で通用するみたいです。(笑)

 

■上記を使用する理由やお気に入りポイントを教えてください

実は、AR.Droneでマシュマロキャッチをやっている動画をParrot社のマーケティングの担当者がたまたま見て気に入ってくださったみたいで、TwitterのDMに「製品をプレゼントしたいので住所教えてください」ってカタコトの日本語で連絡がきたんです。かなりあやしかったですが、まあ騙されてもネタになればいいなって芸人魂で住所を教えたら、2週間後フランスから本当に機体が届いて。もちろん技適付きですよ(笑)
それから新製品が出るたびに送っていただくようになり、そういったご縁もあってParrotのドローンをメインに使っています。

お気に入りポイントについては、AR.Droneはプロポじゃなくてスマートフォンで操縦できるというところが近未来的で個人的には格好良く思えたんですよね。プロポってやっぱりラジコンというイメージが強くあるので。
あと、AR.Dorneは機体全体が発泡スチロールで覆われているので、安全性が担保されているところも良いです。プロペラに当たったり傾きが90°になったりするとモーターカットがかかるという、当時のドローンとしては画期的な機能が付いていて、すごく安全なんですよ。そのおかげで今までトラブルなくライブやテレビ番組でも安全に飛ばすことができました。

Airpeak S1に関しては、操作感が抜群にいいです。小型のドローンからジャンプアップしたため、その操縦性に驚くばかりです。
飛ばしたとき、こんなに上手に飛ばせるのか!って感動したほど。カメラ設定も細かく行えるし、ドローンの安定性が保証されている分、撮影だけに集中できるのも良いですよね。

谷+1 Airpeak

 

■主な使用周辺機器はありますか?もしあればおすすめやお気に入りを教えてください。

ベルギー発のブランド「Wexley」のバックパックリュックです。海外を巡っていたときはこれを愛用していました。PCや書類を入れる専用のポケットがあったり、背中部分にはパスポートを入れるスペースがあったりしてセキュリティ面でも安心でき、非常に実用性の高いリュックです。ANAFIぐらいの大きさだったら余裕で入ります。
また、「THE NORTH FACE」のギアバケットパックもよく使用しています。これのお気に入りポイントは地面に置いて座れるところと機内持ち込みサイズなところです。家では収納ボックスがわりになりますしね。(笑)

Wexley HP: https://wexley.jp/
THE NORTH FACE:https://www.goldwin.co.jp/tnf/

 

■将来のドローンや周辺機器に期待することはありますか?

映像伝送の技術ですかね。遅延しない映像システムの発展・開発を、国を上げてやっていってほしいなという思いがあります。
日本だと業務無線になってしまうので上空の5GHz帯の開放は難しいですし、2.4GHzでは映像伝送の限界があるので、5Gや新たな電波帯で日本専用の遅延しない伝送システムなどができたら、今よりもっとクリーンになるのではないかなと思います。
あとは、ぶつからないドローンの平均化を求めています。センサーの技術をどのドローンにも統一して搭載してくれるような未来になるといいなと思います。

あとは、現在のAirpeak S1でも満足していますが、さらなる期待を込めて、ソニーからカメラとドローンが一体化されたドローンが出て欲しいですね。もっとカメラとドローンが融合された感じで。Airpeak S1を持っているのに欲をかきすぎですかね。(笑)

僕自身としては、ドローンの楽しさをこれからもどんどん伝えていきたいなと思っています。Airpeak S1で魅力的な撮影をして、多くの方にドローンならではの素晴らしい映像を届けていきたいです。そして、ドローンってこんなに楽しいんだ!っていうのを僕自身が体現していきたいですね。

 

谷+1 プロフィール画像

ドローン芸人 谷+1。

2002年に芸人デビュー。2014年頃から始めたマシュマロキャッチなどのドローンパフォーマンスがParrot社やSkydio社から“公認”され、「ドローン芸人」として活躍をする。世界中のドローンレースにも参加をするなど、そのドローン愛は著しい。また、バラエティの空撮業務などもこなし、ドローンパイロットとしての腕も磨く。ワタナベエンターテインメント所属。

YouTube 「谷+1。VIDEO」:https://www.youtube.com/channel/UCYWjHq5KoWqYT20OIYwFa9A
Instagram:https://www.instagram.com/taniplus1/
Twitter:https://twitter.com/taniplus1


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